絶対彼氏 最終話

ラスフレ効果により感動2割増の絶対彼氏最終話。

もういい。もういいのだ。もう、それだけでいい。
ナイトは最後まで生き返らなかった。
ピノキオみたいに人間の男の子になって、
「こんにちは♪彼女」って言わなかった。
最後の最後にパリのケーキ屋でパティシエとして頑張る梨衣子の目の前に
ばびょーーんと登場したりしなかった。
もう、もう、もう!それだけで十分だ。感動だ。
まさか先週木曜日に巷を震撼させたラスト・フレンズ最終話が、
ここへ来て類い稀なる恩恵を絶対彼氏最終話に齎すとは。
ありがとう、ラスト・フレンズ。
ありがとう、宗佑腹式呼吸。
ありがとう、ダンプ正面衝突無傷なタケルカ(略式合体)。
ありがとう、他力本願ずっと一人だったらしい美知留。
君たちのおかげで私は、今宵、
存分に画面前で涙を流し切ることができました。
しゃくりあげるほどに感動し、泣けたのは、
あまりにお粗末だったラスフレ最終話で、
本来であれば流す筈だった涙分まで出尽くしたからに違いない。
つくづくと放送日が逆でなくて良かったと
心から思った、絶対彼氏最終話。
それにしても、王道のラスト 真っ向勝負で来たなぁ。
一番なんというのか、それぞれいろんな想いは去来すれど、
並切さんが全部有無を言わさず総括してくれちゃったので、
視聴者は決して文句タラタラ言えないぞ、ハイっ
てな状態に昇華され、見事に〆られた感のある、絶対彼氏最終話。
いや、たぶん、もはや私自身が
ナイトのらぶりぃさに完全にハマっていたので、
もう彼が梨衣子に最後のメッセージを残していたという時点で
既に涙スイッチオン状態であったし、
あのメッセージを、
デート当日、遅れてきた梨衣子と手を繋ぐまでのシーンに
結びつかされたりなんかした暁にゃあ、
もうダメだ。そりゃダメだ。卑怯だ。号泣だ。
正直、途中で
「これは・・なんとなく嫌な予感がするのだが、
果たして大丈夫だろうか・・?」
というラスフレトラウマ猜疑心がムクムクと湧き起こり、
絶対彼氏の最終話を最後まで見ずに
いっそこのままチャンネルを変えちゃおうかという
気持ちになった箇所もあったのだが、
頑張って見続けて本当に良かった(涙目)。
最後、保管された状態のナイトが並切退出後、
またもウイーン・・と
密かに起動したらどうしようとドキドキしまくっていたので、
本当に何もなくほんっとうに終わった瞬間には
「おーーーーー・・・」とか妙なうめき声まで出してしまったほどだ。
しかもナイトの身体を保管した状態で終わった、という部分で
なんとなく視聴者がそれぞれに「もしかすれば今後ナイトは・・」という
勝手な予測や期待を、別に抱きたければ抱けばいいんだよという
憎い演出つき。並切め。
そして井沢梨衣子と創志の関係も、
今後パリへと修行に共に行くことになるものの、
今の段階ではまだ何も始まってはいない状態であるのも気持ち良かった。
この部分もまた、視聴者が勝手にお好きなように
想像すればいいんだよと余韻を持たせ終わっているのだ。
・・・・ラスフレよ。
これなのだよ。この終わり方なのだよ。
寧ろ、コメディタッチ溢れる絶対彼氏は、
ちゃんちゃん♪なる終わり方でもさほど巷の顰蹙を買いはしなかったはずだ。
ラスフレでこそ、この、
視聴者に余韻を持たせる終わり方をご提供して欲しかったというのに。
まぁいい。ラスフレの話はもういい。
未だ、心の傷が癒えていない自分を激しく自覚するものの、
もう終わった話だ。蒸し返したところでしょうがない。うだうだぐだぐだ。
とにかく今夜、絶対彼氏の最終話を終え、
穏やかな気持ちで胸の奥が満たされていることを
このうえなく幸せに思うことにしよう。しみじみ。うっとり。
最終話、特にストーリーの流れに
これでもか!な奇抜なシーンがあったわけではない。
初期化されたかに見えたナイトは、
「初期化できません」状態となり
再び“梨衣子”とその名を呼ぶ。
逃げようとする01を何が何でも回収し、
その機能を初期化せねばな立場の上司白鷺どもだが、
並切と梨衣子の熱い想いを前に、白鷺は判断を並切にまかせ
その場は一旦収まる。
絶対にナイト機能回復をしてみせると意気込む並切だが、
ナイトは梨衣子が自分におやすみのキスをしてくれたことで
なんと正常システムに戻ってしまい、
並切は二人の愛が奇跡を起こしたとやんややんやだ。
しかし、これは一時的なものであり、
そのことは、ナイト自身にしか分かってはいなかった。
ナイトのメインICチップはもはや風前の灯状態だったのである。
それを知るナイトは、残りわずかな時間を使い、
梨衣子とデートをする。
そして梨衣子にとり、やはりパリに行きパティシエとなる為に
頑張ることが一番の幸せであると考えたナイトは、
自分と同じくらい梨衣子を愛していると思う創志へと、
手紙を託すのだった。
梨衣子が眠ったあと、一人並切を訪ねたナイトは、
其処で自分の現状態と、もう二度と修復が不可能なことを告げる。
俺を作ってくれてありがとうございました、
俺は梨衣子を愛し、梨衣子に愛されて本当に幸せでした、と
夜空に瞬く星を見上げるナイトの瞳には涙が・・・
浮かんでいるようには決して見えなかったが、
そこは並切の「01、泣いてるのか・・!?」の台詞を尊重し、
泣いていたことにしてあげるのが優しさというものだろう、
01は泣いていた。ロボットであるはずの01が。
梨衣子との最初で最後の二人きりのデートの日、
二人で見た流れ星へとナイトが願ったことは、ただひとつ。
「梨衣子が幸せになりますように。」
これから世の中は真夏だというのに、
マフラーなんぞ編んでプレゼントする梨衣子の気持ちは
いまいちよく分からないものの、
寒さは感じないが暑さはどうやら感じるらしいナイト、
発熱状態頻発な身体を更に温めるアイテムをプレゼントする梨衣子は、
それでもナイトを心から大切に思っているのだ。
そしてとうとうナイトの全ての機能が停止する。
朝、目覚め、部屋にいないナイトに訝る梨衣子の元へ
並切が訪ねてくる。
彼が梨衣子に手渡したのは、ナイトがその体内に残していた、
梨衣子への最後のメッセージだった。
そこに残るメッセージは、残された梨衣子が
未来に心を向け歩き出すには十分な、はうーんなるメッセージ。
そしてそれだけではない、フォローとして、
梨衣子を頼むと手紙にて創志へと託していた、至れり尽くせりナイト。
ナイトのように自分を想ってくれる相手に巡り逢えたなんて
梨衣子はほんとう幸せな女だ。
例え、ずっと傍にいるよという約束が果たされなかったとしても。
ナイトのくれたあまりに大きな愛は、
この先の彼女の様々な場面で大いなる力となることだろう。
しかし、この先あれ以上に自分を愛してくれる男が
果たして生身の男で見つかるのか?という心配はあるものの。
まぁ、そのへんは創志が頑張るのかな。どうなのかな。
個人的にはとっても頑張って欲しい、人間の男、創志。
なんて思いっきりベタなことを考えるのも、
今期少女趣味的ラブラブストーリーがなかった春ドラの中、
唯一その路線を走ってくれていたこのドラマの醍醐味だよなぁ
・・なんても思いつつ、
なんだか奇妙な安堵感に抱かれつつ、
絶対彼氏、ご馳走様でした。
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絶対彼氏 (最終回)
◆相武紗季さん(のつもり)相武紗季さんは、毎週火曜よる9時フジテレビ系列にて放送されていた連続ドラマ『絶対彼氏〜完全無欠の恋人ロボット〜』に井沢梨衣子 役で出演しました。一昨日は第11話(最終回)が放送されました。


